こんにちは♪
最近メダカにドハマりしている、らんまるでございます!
メダカはメダカで楽しんでおりますが、観葉植物の水中化も実験しております。
メダカの捨て水を観葉植物にやるので、今まで水切れさせ気味だった植物もピンピンしてきました(^^;)
割とこの観葉植物とメダカをセットで楽しんでいる方が多いようですね(比重はどちらかに偏るみたいですが)。
そんな近況報告はこのくらいにして、今日のテーマは!
【君子蘭】です。
今回は私の備忘録的な記事になりますが、もしよろしければお付き合いください。
君子蘭と聞くと育てた事がある人の大半が、大きくなるというイメージを持たれると思います。
しかし、君子蘭の中には超小型の品種(矮性品種:チャボ性とも言います)が存在します。
その代表が【華照・雀蘭・横蘭】です。
雀蘭・横蘭は中国で改良されたとの事ですが、今回紹介する華照は日本で生まれた品種です。
〇幻の品種【華照】
まずは華照の来歴から紹介するのですが、文献や協会内の情報は私は一切知らないので、あくまでヤフオクの説明欄やお世話になっている業者様からの口伝を集めたものです。間違いがあるかも知れませんので、興味がある方はご自身でもお調べいただければ幸いです。
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華照は1942年に北海道旭川市のK氏の手によって作出され、1990年まで門外不出として秘匿されてきたと言われています(北大植物園から譲り受けたタネから始まったそうです)。
1990年の解禁以降、珍しい小型の君子蘭という事で愛好家の間で大変な話題になったそうです。
よくミニ君子蘭やチャボと名がつく君子蘭がありますが、実際は上記の3品種ほど小さくならず、いかに特殊な個体かがうかがえます。もちろん現在は上記の品種を種親に使い、様々な改良が行われているので、ちゃんと説明通り小さい君子蘭も生まれています。
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当時の華照は確実に幻の品種ではありましたが、現在は・・・。
君子蘭が好きな方の中にも、「確かに少ないけど、今は数百~数千円でヤフオクでも手に入るから幻ではない」という方もいると思います。
しかし、現在もやはりこの華照は幻の存在として君臨しています。
〇華照は3タイプ存在する!
これはもちろん愛好家の中にはご存じの方もいると思いますが、実は華照には3つのタイプがあります。
それが【英(はなぶさ)、鳳(あすか)、恵(めぐみ)】です。
現在ヤフオクやメルカリを使えば、タイミングが合えば純系と思われる華照は格安で手に入ります(交配種も多いので注意が必要です)。
しかし、売られている華照でどのタイプか明記されることは非常に稀で私も過去数年分遡りましたが、1件しか見つけられませんでした。
もちろん愛好家の交換会などであれば、しっかりタイプまで判明しているものがあるのかも知れません。
とにかく情報が少ないのですが、大分前にヤフオクの説明欄に出ていた特徴を抜粋すると
華照3タイプの特徴
・英(はなぶさ)・・・一番大きく、葉の長さは15cmほど、平らの葉。
・鳳(あすか) ・・・葉のうねりが元からある。花が一番咲きづらい。
・恵(めぐみ) ・・・葉が地面近くに広がる。他二種は多いが本種はほんの数本しかない。
という特徴が記されていました。これ以外の情報は絶無です。
〇英・鳳・恵を後世に残したい
華照が現在タイプ分けされる事なく流通している現状を知り、私は何とかキープしていきたいと考えました。
私が道産子というのもありますが、現在君子蘭愛好家の高年齢化もあり、これらの口伝的な情報が消えてしまうだけでなく、跡継ぎのいなくなり品種もなくなってしまうのが残念でなりません。
淘汰と言えばそうかもしれませんが、作出者の方の60年の思いを残したい。この辺は古典園芸の世界に通ずるものかも知れません。富貴蘭では戦後たった1株のみ残った個体から地道に増やされた品種もあります。
無くすのは簡単ですが、復活させるのは難しいのです(というか厳密には出来ません、ジャンルによりますが、同じ形質でも系統が違えば別品種扱いになるケースが多いです)。
そこで私は今回、行きつけの老舗で華照を買い集めました。
このお店は1990年の解禁時に旭川に行き、作出者ご本人から直接3タイプを買い付け、以後三十数年間株分けで増やし続けてきたそうです。

英(はなぶさ)?

鳳(あすか)?

恵(めぐみ)?
・・・?が気になりますよね。
そうなんです、実はハッキリしないのです。
というのも三十数年の株分けのうちにラベルが消失してしまい、どれがどれか分からなくなってしまったそうで・・・。
なんせ君子蘭自体なかなか売れないのに、高級品種なのでもっと売れず、店の奥で細々ひっそり増やされていたので、そりゃそうなるなと。むしろよく残っていたなという・・・。
で、店主の方に相談し、店主の記憶と私の選別眼で明らかにタイプの違う3つを選びました。
上に出ている特徴と一致しない部分もあります。
まず、鳳と思われる個体はうねりが葉の付け根からあり、丸っこい葉を出します。ヤフオクなどに出てくるのはこのタイプが一番多いです。
恵は唯一非売品の親株にラベルが付いており、それにそっくりな個体を選びました。上記説明も葉が地面近くに広がるがよく分からないのですが、あまり葉が立ちあがるような感じではないです。葉は平らです。英にも見えるのですが・・・。
英は一番難関でした。
恵・鳳と思われる個体を先に見つけて残り英だねという話の流れ上、英前提で会話していたのですが(もともとは「どれがどれだったかなぁ」から始まりました(^^;)、葉先が尖っていてツンツン上を向いていたはずだという事でこの個体を選びました。
これは子株を割ってもらったのですが、親株も作がかかっていなかったので、表現は微妙でしたが葉は他より明らかに細身で、上を向くように伸びていました。作がかかればまた違う姿になるかも知れません。それでも他の子株付き個体とは違いました。
という事で、とりあえず3タイプはゲットできました。
あとは、また文献を探したり、作をかけて店主殿の記憶を呼び起こしたりで、名前を確定させたいところです。
なお、そのお店は矮性タイプは華照以外は入れていないそうなので、間違いなく華照の株分けとのことでした。
今回は作を良くするために、我が家の必殺技ペレポスト栽培を採用しています。
さっそくグングン葉が動き出しているので、1~2年すればムキムキになる事でしょう。
次はフルパワーになった姿をご覧いただきたいです。
特徴が被って2タイプに減ってるかもしれませんが(笑)
ではでは~☆彡
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