エアプランツとは
皆さん、エアプランツはお好きですか?
今は大体の園芸店・園芸コーナーで見かける人気の観葉植物ですよね。
あれね、実はパイナップルの仲間なんですよ。言われてみれば、葉の付き方なんかが似ていますよね。・・・そうでもないか(笑)
注目され始めた当初は、「空気中の水分で育つから水やり不要・土いらずで清潔」なんて、触れ込みで売られておりました。
今では各種SNSなどでも、「そんな事はない水は必要」と言われているので、初期のような無茶なPOPを見かけることも、ほとんどありません。
まぁ、土いらずって言うのは事実ですね。
使っても良いのですが、使う方が難しいかもしれません。
個人的には水やり不要というのも、実は間違いじゃないと思っています。
エアプランツは空中湿度を好み、夜になると気孔を開き、湿った空気を吸い込む性質があります。
現地でもエアプランツの自生環境は夜に霧がかかり、植物表面が濡れるのだとか。
自宅でも夜に霧がかかるようなジメジメ~とした栽培環境を用意すれば、水やりをする必要はないのかなと思います。
まぁ、そんな環境を用意するのは、一般的には難しいと思います。もちろん、そういう装置も売っていますが、ちょっと始めてみようかなと言う人がやるようなモノではないですね。
大きく分けると2タイプ
エアプランツの分け方には実は色々あります。子株の付き方だったり、見た目だったり。生態だったり。それこそ色々。
その中でも、一般的というかよく知られる分け方が銀葉種と緑葉種。

Tillandsia tectorum
銀葉種は、葉の表面が白いトリコームで覆われており、銀色がかったような美しい見た目をしています。
私はこの銀葉種が大好きでしてね。
お店で見るときは、いつも銀葉種をチェックしていました。
緑葉種は?って?
緑葉種は正直興味ありませんね。
見た目、干からびたネギですよ、ネギ。
パイナップルの仲間のくせに、ネギなんです。
緑葉種を見たい?
なら、スーパーに行ってネギを見てください。
ってくらい興味がなかったです。
昔はね。
緑葉種の魅力に気がつく
先日、ホームセンターの園芸コーナーをなんとなく見ていたんですよ。
「おっ、入荷してるじゃん!」てね。
で、相変わらず銀葉種のチェック。
珍しいモノはないなと、場所を移動しようとした際に目に飛び込んできたのが、カピタータでした。
衝撃が走りましたね。
全然干からびたネギじゃないんですもん。

Tillandsia capitata
太く頑丈な葉、優しいライトグリーン、そしてうっすら乗るトリコームがまるで真珠の光沢のように葉を光らせています。
いわばパールグリーンのエアプランツです。
今まで私が見てきた緑葉種は、もう干からびて生気を失ったもの。
真の姿は素晴らしく美しいものでした。
当然の如く買いましたよ・・・
ちなみにカピタータと言っても、色々な品種があり、銀葉種のカピタータもあります。
緑葉種の育て方
緑葉種は一般的に水を好むと言われています。
銀葉種のようにトリコームがあるエアプランツは、自生地では日差しが強い場所や乾燥地帯に生えているそうです。
トリコームで葉の表面を強い日差しから守ったり、夜間空中湿度が上がった際にトリコームで葉の表面積が多くなり、より効率的に水分を集めたり保持するわけです。
対して緑葉種はそういう機能を果たすトリコームが少ないです。
そのため、銀葉種に比べると強い光や水切れに弱いわけですね。
だから、お店で売られている緑葉種は干からびているのでしょう。
銀葉種が枯れないような世話では、緑葉種には過酷なのも頷けます。
ポイントとなるのは、水やりを夜間に行うことです。もちろん、銀葉種にも言えますけどね。
緑葉種には、さらに水やりの頻度を多くしてやると良いでしょう。
大事なのは、夜に水をやって朝には乾いている状態にすること。水をやって葉の隙間に水が溜ったら、しっかり振るなどして溜った水を落として置いておけば、大体乾くはずです。
そういう水やりなら、毎日やっても問題ありません。
よく失敗してしまのは、昼間も湿ったままにして蒸らしてしまう場合です。
もし今までエアプランツを腐らせたり、枯れてしまったりしたという方、水やりは夜に行っていましたか?朝には乾いていましたか?
これを守るだけで、緑葉種に限らずエアプランツはうんと育てやすくなります。
ソーキングは推奨している方もいるのですが、私は一切しません。
日頃から夜に水をやっていれば、ソーキングしなくても、草体はしっかり水を含んだ状態になるからです。
よっぽど脱水していれば、やっても良いとは思いますが、健康な株にわざわざやるには失敗のリスクが高い方法かなと思います。
上手くいっているなら良いんですけどね。ソーキングをやって失敗している人は、ソーキングしないで育ててみてください。
日当たりについては、我が家では窓辺に置いています。
日にジリジリ当たるような感じではなく、明るい窓辺って感じです。東向きの窓ですね。
半日陰と言われる環境ですが、説明は何とも難しいです。
これについては、近いうちに詳しくお話しさせていただきます。
とりあえず、レースのカーテン越しの光程度と思ってください。
色々書き綴ってはみたのですが、エアプランツは奥が深いので、1記事にまとめるには骨が折れます。
今後も色々な情報を記事にさせていただきますので、よろしくお願い致します♪
あと入荷し立てのエアプランツを見つけたときは、緑葉種もチェックしてみてくださいね(^_^)
本当に綺麗ですから。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば、幸いです。
ではでは☆彡
・エアプランツには銀葉種と緑葉種がある。
・銀葉種は強光と乾燥に強いが、緑葉種は強光と乾燥に弱い
・水やりは夜間行い、朝には乾いている状態にする
・緑葉種の日当たりは半日陰。分かりづらい場合は、レースのカーテン越し程度の光で対応。
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